セガ3D復刻プロジェクト

セガ3D復刻プロジェクト

『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』発売記念特別企画 俺と「セガ3D復刻プロジェクト」FINAL STAGE プラチナゲームズ株式会社 神谷英樹

神谷
「さーて、輝かしい高校時代の青春の日々を全てゲームに費やしたいつもの切ない面々が、久しぶりに揃ってしまったわけだが」
長沢
「またかよ。これ年末の恒例行事か?」
神谷
「お前な…初っ端から湿っぽくなるような話させんなよ。俺だって恒例行事にしたいのは山々だよ。でも…今回の3D復刻アーカイブス3は“FINAL STAGE”って銘打ってんだぞ…」
長沢
「え? …てことは、まさかこれでもうシリーズ終わりなの…!?」
神谷
「ま、どうせ続くんだろうけどな」
長沢
「どっちだよ! つーか適当なこと言ったら怒られるぞ?」
神谷
「バカ、ここで終わりムード出してたら本当に終わっちまうだろ? 俺は今日は“ここはあくまで通過点”というスタンスで行くからな。“ファイナル”ってのもあれだ、ファイナルファンタジーみたいなもんだ」
3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE

3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE

長沢
「知らないよ。でも今回の収録作品のラインナップもすごいな。これまで単体でリリースしていたタイトルに加えて、また新規のタイトルがいくつも入ってるじゃん」
神谷
「まぁ慌てるな。一つ一つ見ていこうぜ。まずは…」
高木
「お? 今回ついにアフターバーナーが収録されるのか」
神谷
「うわっ 急に出てくるなよ!」
高木
「いただろ最初から! つーかお前らなんで毎回俺んちに集まるんだよ?」
神谷
「だってここだとお好み焼き食えるからさ。ホラ、豚肉買ってきたからいつもの豚玉作って。豚肉大盛りな」
高木
「ここお好み焼き屋じゃねえから!」
神谷
「あ、それから高木、「アフターバーナー」じゃなくて「アフターバーナーⅡ」な。スロットルがある方だから」
アフターバーナーⅡ

アフターバーナーⅡ

高木
「どっちでもいいよ。最初に中途半端なもん出すから名前がややこしくなるんだよ」
長沢
「すいませーん、コイツつまみ出してもらっていいですか?」
高木
「だからここ俺んちだっての!」
神谷
「…お前さぁ、これ一応セガのサイトに載るんだから滅多なこと言うなよ。ホントにつまみ出されるぞ」
高木
「ツイッターで好き放題言ってるヤツに言われたくないよ。お前こそ干されるぞ?」
神谷
「俺はもう干されてるんじゃねえかな。だってベヨネッタ2も任天堂に―」
長沢
「おいやめろ生々しい話は! 今日は3D復刻アーカイブス3の話だろ? さっきから全然進んでないぞ」
神谷
「そうだよ。ラインナップの話だよ。…えーと、今回収録しているのは、全部で9タイトル! 相変わらず年末年始を過ごすには充分すぎるボリュームだな」
長沢
「単体でリリースされてた5タイトルに加えて、パッケージ化に当たって更に4タイトルを新規収録か。毎度盛ってくるけど、今回もまた豪華な布陣だな!」
神谷
「そうか? …なに、この…ターボ…」
長沢
「ああ、ターボアウトラン」
神谷
「…なにアウトラン?」
長沢
「聞こえてるだろ! これは今回移植希望アンケートで一番票を集めたタイトルなんだぞ」
神谷
「アンケートなんて聞いてないぞ。それ捏造じゃねえのか?」
長沢
「失礼なこと言うなよ!」
ターボアウトラン

ターボアウトラン

神谷
「伊勢町のレディビートルにコックピットタイプのやつが入荷したのは覚えてるんだけどなぁ…俺プレーしたっけな?」
長沢
「知らないよ。お前は基本的に俺といる時は意地張ってセガのゲームやらなかったし。…このターボアウトランは、言わずと知れた名作アウトランの続編で、前作のライトなドライブ感とは打って変わって、パトカーに追いかけられたり、ライバルカーとデッドヒートを繰り広げたり、ターボを使って加速したり…」
高木
「そんでライバルカーから犯人引きずり出して逮捕するんだよな」
長沢
「それ他社の別ゲーだよ!」
神谷
「俺は多分アウトランの改造ロムかと思って敬遠してたんじゃねえかな、ストⅡレインボーみたいな」
長沢
「やめろって」
神谷
「あと、この…サンダー…」
長沢
「サンダーフォースⅢ」
神谷
「…なにフォースⅢ?」
長沢
「わざとだろさっきから!」
神谷
「あれ、ファイナルファイトも入ってんの?」
長沢
「ベア・ナックルⅡな! もういいよ! メガドラ持ってなかったお前じゃお話にならないよ」
神谷
「俺だって一応メガドラ買ったよ、中古で。これなんかめちゃくちゃ遊んだよ。このランナップの中では俺的に本命。今でも遊んでるもん」
サンダーフォースⅢ

サンダーフォースⅢ

ベア・ナックルⅡ

ベア・ナックルⅡ

長沢
「おお、コラムスか! 当時色んな落ちものパズルが出たけど、その中でもコラムスの中毒性は群を抜いてたよな。俺も散々遊んだな~!」
高木
「そうそう、赤い棒が中々落ちて来なくてヤキモキするんだよな! …でもあれ、メガドラで出てたっけ?」
長沢
「お前…全メガドライバーから大気圏外に放り出されるぞ」
神谷
「俺コラムスいくつ持ってるんだろうな。メガドラ版はもちろん買ったし、PCエンジン版も買ったな。変わったところではゲームボーイ版とか、PC88版とか、X68版とか。サターンのコラムス アーケードコレクションも買ったっけ。コラムス97も良かったなぁ…。最近だとスマホ版、Wiiバーチャルコンソールのメガドラ版、3DSバーチャルコンソールのゲームギア版、あとVitaでも買ったな、龍の…あれのやつ」
コラムス

コラムス

長沢
「龍が如く0のアプリな」
神谷
「でもコラムスって、アーケード版よりメガドラ版が移植される機会の方が圧倒的に多いんだよな。今回収録されてるのもメガドラ版だし」
長沢
「…とは言っても、アーケード版のシステム基板とメガドラはほとんどスペックが同じだから、コラムスはどっちも見分けつかないけどな。メガドラ版はBGMが選べるようになってたりするから、事実上の決定版だな」
神谷
「メガドラ版はBGMがステレオになってるしな!」
高木
「…得意気に言ってるけど、それこないだツイッターでセガの奥成さんに教えてもらったんだろ?」
神谷
「…お前は早くお好み焼き作れよ」
長沢
「そうそう、今回のラインナップの中で、このエイリアンシンドロームは前回俺が希望で挙げたタイトルだから格別に嬉しいね」
神谷
「俺の希望はひとつも通ってないけどな。モンスターランドとペンゴとジャンプバグとガルディア」
高木
「お前はまずセガが作ったゲームを挙げろよ」
長沢
「このエイリアンシンドロームはさ、当時ホラーを題材にしたゲームなんか珍しかったから、Beepに初めて画面写真が載った時は相当インパクトあったなぁ。実際遊んだらキャラはグネグネ滑らかにアニメーションするし、BGMも忍び寄るエイリアンの恐怖が絶妙に表現されてて聴いてるだけでコワい!」
エイリアンシンドローム

エイリアンシンドローム

神谷
「セガはホントにこういうホラーが得意だよな。ファンタジーゾーンⅡもグロキャラのオンパレードで」
長沢
「あれホラーじゃねえから」
高木
「それにしても、今回もバラエティに富んだジャンルのラインナップで、ライトなユーザーにもピッタリじゃね?」
神谷
「確かにお前みたいに財布が万年ライトな人間にはピッタリの価格設定だな」
高木
「そっちのライトさじゃねえよ!」
長沢
「元々単体でリリースされてたタイトルだけでも、格闘アクションあり、3Dシューティングあり、横スクロールアクションあり…そこに今回更にレースにパズルにシューティングが追加だろ? これ一本で当分飽きそうもないぜ」
神谷
「あっそうか…! レースが二つも入ってるから、俺のジャンプバグは選考から漏れたのか…」
長沢
「…お前ジャンプバグを何だと思ってんの?」
高木
「あと、このシリーズのパッケージ版をセットにしたのも出るんだって?」
長沢
「そう! 3D復刻アーカイブス1、2、3をセットにした、その名も『セガ3D復刻アーカイブス1・2・3 トリプルパック』! 3本セットでお値段なんと8,990円(税別)!!」
神谷
「すげえな、てことは収録タイトルは…総勢29本? 無人島のお供に最高だろ」
高木
「全タイトルオールクリアするまで島から出られませんってなったら、出るのに何年かかるんだろうな?」
神谷
「…やっぱ持って行くのやめるわ」
長沢
「おいちょっと待て、お前いまサラッと29本って言ったけど、2本多くないか?」
神谷
「ギクッ…お前、相変わらずセガの話になると鋭いな。さすがセガ派長沢」
長沢
「まさか、今回も発表済みの9本の他に、更にオマケ収録のタイトルがあるの? あるんだな!? おい吐け!」
神谷
「わ、分かったよ! …仕方ないな。実は今回なんと、3D復刻アーカイブスのプロジェクトでは初めてSG-1000からのセレクトになる、チャンピオンボクシングとガールズガーデンの2タイトルが、更に極秘でボーナス収録されていて、3D復刻アーカイブス1を持っていれば前者が、2を持っていれば後者がアンロックされて遊ぶことが可能です!」
長沢
「おおお…つまりそれは…!」
神谷
「そう、チャンピオンボクシングはあの鈴木裕の、そしてガールズガーデンは中裕司の処女作よ! どうだ、“アーカイブス”を標榜するプロジェクトとして、この意味深いセレクトの妙は?」
長沢
「…なんで無関係のお前がキザに決めてんだよ。感動が吹き飛んだよ」
高木
「そうだよ。大体お前SG-1000のソフトは長沢からもらったスタージャッカーしか持ってなかっただろ」
チャンピオンボクシング

チャンピオンボクシング

ガールズガーデン

ガールズガーデン

神谷
「うるさいな。とにかく、セガの家庭用ゲーム機第一号に数えられるSG-1000のタイトルであり、数々の名作を生んだ巨匠二人の原点とも言えるこの2作品こそ、まさにシリーズ完結編となる…あ、イヤ、シリーズ完結編と言いつつもう少し続くんじゃ的なあくまで通過点となる位置付けの本作を飾るにふさわしい―」
高木
「…もういいよ」
長沢
「それにしても、今回でついにシリーズ完結かぁ…。思えば3Dスペースハリアーの第一報を聞いた時は、まさかこんなに続くとは思わなかったよなぁ。あれから4年、アーケードやメガドライブの名作が、ただ移植されるだけじゃなくて、3D立体視対応のアレンジ付きで続々リリースされてさ。新しさと古さの融合で、親子で楽しんだりしてる人もいるんじゃないかな?」
神谷
「…だからそうやってしんみりと終わりムード出すなよ。まだまだ続くよ。少なくともモンスターランドとペンゴとジャンプバグとガルディアが出るまでは」
長沢
「果てしないよ道のりが! 大体お前はアンケートにも答えてないし、あれ出せこれ出せってこんなところで喚いてばかりで、ちゃんと然るべきところに希望を伝えてんのか? メーカーだって、正式にユーザーの声が集まらないとどうしようもないんだぞ?」
神谷
「どこに言えばいいんだよ」
長沢
「例えば…セガのカスタマーサポートとか、なんかそういうのがあるだろ? ホントに希望するんだったら自分で調べろよ」
高木
「まあまあ。ホラ、このサイトだろ? そのなんとかアーカイブスっての。調べといてやったぞ」
神谷
「おお高木、気が効くな! じゃあ早速ここにリクエストのメール送ろうぜ」
高木
「え、俺が書くのかよ?」
神谷
「いいから早く。あ、ついでにブロックギャルも書いといてくれ」
高木
「…しょうがねえな。じゃあ早速…えーと、『拝啓 ハムスター様』」
長沢
「そのアーカイブスじゃねえから!!」

■プラチナゲームズ株式会社 ゲームデザイナー 神谷英樹 http://www.platinumgames.co.jp/

セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE